日本音響学会 編 コロナ社『音声言語の自動翻訳 コンピュータによる自動翻訳を目指して』の紹介
今回は
音声言語の自動翻訳- コンピュータによる自動翻訳を目指して - (音響サイエンスシリーズ 18)
- 作者: 中村哲,Sakriani Sakti,Graham Neubig,戸田智基,高道慎之介,日本音響学会
- 出版社/メーカー: コロナ社
- 発売日: 2018/06/15
- メディア: 単行本
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音響サイエンスシリーズ 18
日本音響学会(The Acoustical Society of Japan) 編 中村 哲 編著
コロナ社『音声言語の自動翻訳 コンピュータによる自動翻訳を目指して』
を紹介します。
この本は主に概要が書いてあります。音声だけでなく機械翻訳にも触れています。そのため、機械翻訳、音声認識、同時通訳や音声合成などの概要が書かれています。
内容としては、大学の教科書のように、章があり、節があって最後の項目がある構成です。1.1.1や4.2.3のようになっています。
大学の教科書は堅い感じがするので、得意な方はすいすい読めると思います。
ただ、苦手な方はなかなか読みにくいと思います。図はもちろんあります。
言語の音声についてがメインで、音声学と情報工学を混ぜたのがこの本な感じです。
言語学にも情報工学にも興味がある方にはうってつけの本ですね。
言語学の基礎や情報工学の基礎とかをあらかじめ勉強しておくと読みやすいと思います。
情報工学のほうではニューラルネットワーク、アルゴリズムやモデル、そのモデルについての数式などが書かれています。
言語学では代名詞、名詞などの文法用語が機械翻訳の項目で出てきます。
音声学の専門用語は少ないです。ただ、文法用語が少し使われています。
音声では、発話の観点から詳しく書かれていて、個々の発音については書かれていません。
最初にも少し書きましたが、広く浅く概要が学べるので、深く勉強したい方はほかの本がおすすめです。それぞれの本については参考文献が多く書かれているので、それを参考にすると良いです。
特に音声学の個々の発音についてはほかの本をおすすめします。
最近はいろいろなものが自動化されてきております。
自動の翻訳、通訳もだんだん自然になっていくといいですね。